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マダラ(Madara)国立歴史・考古学保護区、シュメン市(Shumen)

マダラ(Madara)国立歴史・考古学保護区、シュメン市(Shumen)

マダラ国立歴史・考古学保護区はシュメン市から北東へ17キロ、マダラ村からは2キロ、ヴァルナ市から75キロに位置します。
雄大な岩山、美しい自然、豊富な水は古代より多くの人々を魅了していました。新石器時代に人が住み始めてから、常に人々が生活を営んできました。神聖な祭事を行う洞窟、宮殿や邸宅、要塞、教会堂、修行所や修道院、心静かに過ごす場所や多くの人々が祝い事に集う場所などが何世紀に亘り造られました。発見された多くの遺物と共に、先史人やトラキア人、ローマ人、ビザンチン人、スラブ人、ブルガリア人、トルコ人など様々な宗教を信仰した人々の精神文化の証がここで確認されています。古代から現代まで、10以上の記念碑的遺跡や多くの遺物を見る事ができます。
「マダラ」の名の由来については、いくつかの仮説があります。ある歴史学者は、古代ギリシャ語の形容詞で、“裸やはげ、樹木がない”を意味するマダロス(Madaros)に関係すると言い、別の学者は古代ブルガリア語に由来し、“神聖な岩石、神聖な場所”を意味するという説を唱えます。
20世紀30年代の初め、高原にある2つの墳丘墓が調査された際にマダラで営まれた古代史の最初の証が発見されました。発見された埋葬品は、この土地に住むトラキア人が小アジアの古代ギリシャ人や近隣の黒海沿岸地域と交易があった事実を伝えます。
トラキア人は先史時代の住民が用いた洞窟を拡張し、自分達も洞窟を長い間住居にして来ました。
古代ローマ人もマダラの地に多くの痕跡を残しています。最も代表的な建築物はローマ式邸宅「ヴィラ・ルスティカ」(Villa rustika)で、紀元2世紀から4世紀まで存在していました。この建築物はローマ支配下であった当時のヨーロッパで多くみられる農業を生業とする機能を持ち合わせた複合建築施設です。多くの雇用人を抱えた裕福な人物の邸宅と考えられています。
9世紀頃になるとマダラの台地には要塞が建造されるようになります。何度も拡張や修復を加えられ、城塞はオスマン・トルコに征服される14世紀まで機能していました。
マダラは中世の時代にも多くの人が居住し、ブルガリア王国の成立(7世紀)後も王国の首都プリスカやプレスラフに近い事もあり度々歴史の舞台に度々登場します。
1388年のオスマン・トルコによる征服の際、初めてマダラの名が文献に登場しました。マダラ保護区で最も重要な文化財は岩壁に彫られたレリーフ「マダラの騎士像」です。
23メートルの高さの岩石に彫られたレリーフは、中世初期のブルガリア美術の傑作です。
レリーフは槍を手にした等身大の騎士を描いています。馬の足元にはねじ伏せられたライオン、騎士の後ろには狩猟犬が従っています。一つの伝説は“1人のラテン系の王が、マダラの台地で狩猟をしたが岩石から転落し亡くなった。この王の親近者たちが岩石に王の面影を彫刻家に彫らせた”と伝えます。科学的な仮説では騎士像をクルム王(統治803年~814年)、テルヴェル王(統治701年~718年)、アスパルフ王(681年~791年)、更にはブルガール人が信仰した最高位の神タングラ(Tangra)と関連づけています。
このような巨大な岩壁を彫ったレリーフはヨーロッパでは「マダラ」のものが唯一つです。「マダラの騎士像」は、1979年にユネスコの世界遺産リストに登録されました。2008年にはブルガリアのグローバル・シンボルにも指定されました。
マダラでは14世紀にブルガリア国内で最大規模の岩窟修道院が創立されました。何層にも形成された大小150の自然の洞窟が、教会堂、礼拝堂、修道僧部屋、墓地として利用されました。最も大きな洞窟が、教会堂として用いられ現存しています。その教会堂は、岩窟礼拝堂「聖パンテレイモン」として多くの人が訪れています。
ブルガリアがオスマン・トルコ支配下になった14世紀末マダラは、それまで培っていた文化、宗教、行政の国家的中心地としての役割を終えました。輝くばかりの宮廷や、古代から中世までの多くの文化財は、16世紀頃までに破壊されてしまいました。破壊を免れた物は「マダラの騎士像」のみです。
マダラ保護区はここで営まれた人々の生活と歴史を展示する考古学博物館として機能しています。博物館は1935年に開設され、マダラ地域で発掘された350点以上の遺物が展示されています。
1958年8月5日、当時のブルガリア政府は「マダラ」を国立保護区に認定しました。現在はシュウメン歴史博物館が所轄しています。
保護区は「マダラの岩石輪」と呼ばれる地域と重複しています。その面積は約369ヘクターに広がり、岩石を好むような、貴重な野生動物や植物が生息しています。
訪問者の為に駐車場やトイレを始め、身体に障がいをお持ちの方も見学できる装備、サービス・センター、お土産店等を備えています。
保護区内の各要所には合計30以上の標識や案内板が備え付けられており、来訪者に必要な情報を提供しています。保護区からスタートする楽しい散歩道は、案内板でそのルートが紹介されています。


写真 全部
マダラの騎士像、 マダラ考古学保護区 マダラ考古学保護区 マダラ考古学保護区 マダラ考古学保護区
入場時間

営業時間:
11月1日~3月31日 8:30~17:00年中無休
4月1日~10月31日 8:30~20:00年中無休
入場料:
大人4.00レヴァ
児童、学生、障害をお持ちの方1.00レヴァ
ガイド:
ブルガリア語5.00レヴァ
英語、ドイツ語10.00レヴァ

連絡先

マダラ国立歴史・考古学保護区

Tel: +359 5313 2095

e-mail: museum_shumen@abv.bg
Website: www.museum-shumen.com

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